●リヒテル 1954年クラクフ、1961年ブダペスト・ライブ
チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番、リスト/ピアノ協奏曲第2番ほか
オルガヌム110039AL
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番
リスト ピアノ協奏曲第2番、ハンガリー幻想曲
スビャトスラフ・リヒテル(p)
ボフダン・ヴォディチコ指揮クラクフ・フィルハーモニー管弦楽団
ヤーノシュ・フェレンチク指揮ハンガリー国立交響楽団
1954年11月12日、クラクフ・フィルハーモニック・ホール
1961年9月19日、27日、エルケル劇場、ブダペスト
ライブ モノラル
ORGANUM 110039.AL
Pyotr Ilyich Tchaikovsky
Piano Concerto No.1 in B minor, Op.23
Franz Liszt
Piano Concerto No.2 in A major, S.125
The Hungarian Fantasy for Piano and Orchestra S.123
Sviatoslav Richter, Piano
Cracow Philharmonic Orchestra, Bogdan Wodicko (Op.23)
Hungarian State Orchestra, Janos Ferencsik (S.125, S.123)
12.11.1954, Philharmonic Hall, Cracow (Op.23)
19/27.9.1961, Erkel Theater, Budapest (S.125, S.123)
Recorded Live MONO
※リヒテルがポーランドとハンガリーに客演した際のライブ。1954年のチャイコフスキーは、当時の東欧の録音技術を考慮すれば良好な部類。西欧の基準では1940年代後半のレベルだが、テープ録音で破綻もなく、リヒテル壮年期の「凄さ」を実感できる音質。1961年のリストは、7年後の録音でもあり良好な音質。
リヒテルは1950年、チェコへ初めての国外演奏旅行を行ったが、亡命を警戒したソ連当局から西欧への演奏旅行は許可されず、1960年のフィンランド初訪問までの間、国外公演は旧共産圏各国のみであった。1954年のチャイコフスキーはポーランド公演の記録。2日前の11月10日にはワルシャワでリサイタルを行い、その際のショパンの録音が海外レーベルでCD化されている。1961年のリストは、9月にルーマニアとハンガリーをまわった際の記録。この年は7~8月に英国、10月にフランス(それぞれ初公演)と海外公演が続き、リヒテルが巨匠としての国際的評価を決定づけた時期の演奏。なお、ハンガリー幻想曲は、ブダペスト・フィルによる演奏とする資料もある。
リヒテルは上記CDのほかに、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番を、1954年アンチェル/チェコ・フィルとスプラフォンに、1958年ムラヴィンスキー/レニングラード・フィルとメロディアに、1962年カラヤン/ウィーン響と独グラモフォンにそれぞれスタジオ録音していたほか、1950年イワーノフ/ブルノ放送響(当レーベル・オルガヌム110020.ALでCD化)、1957年ラクリン/ソビエト国立響、1968年コンドラシン/ソビエト国立響とライブ録音していた。また、リストのピアノ協奏曲第2番を、1961年コンドラシン/ロンドン響と蘭フィリップス(本来の制作主体は米マーキュリーか)にスタジオ録音していたほか、この録音の直前に同じ共演者とライブ録音していた。ハンガリー幻想曲は、ピアノ協奏曲第2番と同じ演奏会のライブが残されている。当CDのチャイコフスキーの演奏は、数種あるリヒテルの録音の中でおそらく最速の演奏と思われる。
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