●ミトロプーロス/NYPライブ
ベートーヴェン 交響曲第9番
プレミエ60070DF
ベートーヴェン 交響曲第9番
フランシス・イーンド(ソプラノ)、マーサ・リプトン(アルト)
デイヴィッド・ロイド(テノール)、マック・ハレル(バス)
ウェストミンスター合唱団
ディミトリ・ミトロプーロス指揮ニューヨーク・フィルハーモニック
1955年4月17日
ニューヨーク・カーネギー・ホール
モノラル ライブ
Premiere
60070DF
Ludwig van BEETHOVEN
SYMPHONY No.9 in D minor, Op.125 "Choral"
Frances Yeend (s)
Martha Lipton (ms)
David Lloyd (t)
Mack Harrell (br)
Westminster Choir
Dr. John Finley Williamson, director
New York Philharmonic
Dimitri Mitropoulos, conductor
17.4.1955, Carnegie Hall, New York
Recorded Live MONO
※米ミトロプーロス協会提供による音源からCD化。10数年前に同協会のプライベートCD-Rが少数流通したのみでほぼ初出といえる。現在確認されている唯一のミトロプーロスのベートーヴェン第9。
音質は1950年代中頃のライブ録音としては標準的。特に優秀というわけではないが、バランスも良く、当時のテープ録音では避けられないヒスノイズも許容範囲で鑑賞に支障はない。ただし、注意書きにあるように第3楽章の一部(タイミングの6分28秒~7分30秒)に、保存テープのトラブルによる再生不能箇所があり、欠落箇所はフリッツ・ブッシュ指揮デンマーク放送響の1950年ライブ録音で補われている。幸いテンポ設定や音質などがよく似ており、違和感なく収まっている。
ミトロプーロスはニューヨーク・フィルとベートーヴェン第9を、本CDを含む1955年に3公演、1956年に1公演指揮しており、4月17日の公演は1954~1955年シーズン最後の定期演奏会であった。1955年の3公演では、第9の前にヤン・マイエロヴィツ(1913~1988年)による「The Glory Around His Head」(復活のカンタータ)が初演された。ミトロプーロスは、1951~1957年のニューヨーク・フィル音楽監督の在任中、数々の現代曲を取り上げており、1954~1955年シーズンだけを見ても、ショスタコーヴィチの交響曲第10番(アメリカ初演)、ロイ・ハリスの交響的警句(初演)のほかスカルコッタス、ミヨー、リエティ、メニンなど、珍しい作品が数多く演奏されたが、これらがニューヨークの保守的な聴衆の不興を買い、後にバーンスタインへ交代する要因となった。
ミトロプーロスによるベートーヴェンの交響曲録音は、スタジオ録音では、1940年米コロンビアにミネアポリス響と第6番を録音したのみ。その他にライブ録音として1~3、5、8番が残されている。ちなみに本CDの独唱陣と合唱は、1953年に行われたブルーノ・ワルターによる米コロムビアへのベートーヴェン第9第4楽章再録音とまったく同一である。NYPによる第9公演のレギュラー・メンバーという位置づけだっだのかも知れない。
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